Bulgaria: Sofia - Rila - Sandanski
March 19 - 22, 2009
ぴーたに内緒でブルガリア行きを決めた。数々の遺跡に教会。ブルガリアンヴォイスのオペラ鑑賞もできる。そしてきわめつけは温泉。 ブルガリアは温泉天国で源泉が600以上もある。せっかくのブルガリアだからバラのシーズンに訪れるべきなんだろうけど、 その時期になったら航空券もホテル代も高くなる。世の中には偶然というものはなくて、ぴーたにブルガリア行きを伝えた時、 仕事関係のメールがブルガリアから入った。
オーストリア航空で朝7:25にジュネーヴを発ち、ウィーン経由で13:30にブルがリアの首都ソフィア着。空港は新しく 立て替えられて広々閑散としている。ペットコがお出迎え。2泊する クリスタルパレスホテルへ行き、チェックインを済ませる。ホテルにはペットコの奥さん、ミルカナがお出迎え。 カウンターのルーム料金をみてびびるが、とりあえず荷物を置き、ペットコが車でぐるっと市内を一周してくれる。 それからぴーたと二人で歩いて市内観光。まずはソフィアのシンボルともいえるサン・アレクサンドル・ネフスキー教会へ。 地下にイコン美術館があってこっちも見てみた。 イコン、イコン、イコン。イコンとは、木、木版に描かれた宗教に関する絵。オートドックス独特のものらしい。 今まで見た事がないので、どこがどう素晴らしいのかがわからない。とりあえずぴーたが何か言った時は「うん」と返事をしておいた。
外見が可愛らしいニコライロシア教会。訪れたのが夕方近く、ちょうど人が集まりかけていた。ここで気づいたこと。プロテスタントでは 十字を切るときに、まず上から下、そして胸の左から右にきるんだけど、彼らは胸の右から左にきる。正確には胸の右から胸の真ん中 みぞおちのあたりにきっているようだ。そして、必ず3回きる。3回きってから目の前のイコンや、額縁にキスをする。 私はこの教会に入ったときに、実家の2軒隣にある道場に似てると思った。ここの道場には仏壇がある。 日本の仏壇は金を使ってきらびやかだけれど派手さがなくて落ち着いた感じがする。オートドックスの教会も 似た雰囲気がある。ステンドグラスを使ってないのと、教会内が薄暗いせいかもしれない。 もう一つ気づいたこと、プロテスタントの教会では必ずマリア様やキリストの像があるが、ここにはそれがない。 壁にはフレスコ画があったり、たくさんのイコンがあるだけだ。
このあとセルディかの遺跡を見て、ペトカ地下教会へ。ここは素晴らしかった。こういうのは主観的なものだから、 他の人が訪れて同じ感覚になるとは限らない。私が訪れたとき、たまたま中でミサのようなものが行われていて、 女性の澄んだ歌声が響き渡っていた。狭くて、暗い教会がそれだけでぱーっと明るくなっていた。
アート美術館。時間がなくて入れなかったけど、この入り口、面白~い。ペットボトルを柱の間に詰め込んでいる。
ブルガリアは1992年にEUに加盟した共和国。人口およそ800万人。言葉はブルガリア語で、キリル文字。 通貨はリヴァで2リヴァが1ユーロ。平均月収が250ユーロほどだそうだから、 フランスの最低賃金の4分の1だ。スーパーで物価を比較してみたら、やはりフランスの3分の1から2分の1。 しかし、町にはでかい車ががんがん走っている。
宗教は入り混じっている。オートドックスの教会、モスク、シナコーグもある。 人口の80%以上がオートドックスで、イスラム教徒が12%ほど。 イスラム教徒が10人に1人の割合でいるのにスカーフをしている女性がいない。この国の宗教はずいぶん寛容みたいだ。 扉が閉まっていたモスクの前でうろうろしていたら、中から男の人がおいでおいでをして、入れてくれた。 私にはフードつきのコートを着せてくれた。中ではコーランを読み上げている人がいて、少し聞き入った。 スペインのグラナダで訪れたアルハンブラ宮殿を思い出しながら、タイルのデザインを眺めてみた。 モスクを見学したあと、シナコーグに行ってみたが、時間が遅くて閉まっていた。その後、ゲオルゲ教会、ネデリャ教会を見て、 ホテルへ。夜はペトコとミルカーナとブルガリア料理を食べる。
20日。うす曇で肌寒い。今日は車で郊外のボナヤ教会を見に行く。 私は車じゃなくて、バスを使ってみたかったんだけど、ペトコが「車で行ったほうがいい」と言って車を貸してくれた。 でもバスにのってみたかった。歴史博物館のサインにしたがって進んだらわりと簡単に到着してしまった。 英語の説明も少しあってブルガリアの歴史が少しだけわかった。じっくりと歴史博物館 を見学し、 ユネスコの世界遺産になってるボナヤ教会へ。フレスコ画が有名らしい。 到着したときには辺りがうっすらと白くなっていた。雪の降る中教会へ。中に入ったら、もう一枚中に扉があり、 「この中は10分だけです」と。中でぴーたとあれこれ話していたら、 何故だか管理人のお姉さんは私たちがドイツ語で話していたと思ったらしく ドイツ語で説明しましょうかと話しかけてくれた。そんなこんなで10分以上かけてフレスコ画を見る事ができた。
19時からオペラナブコを鑑賞。ぴーたが双眼鏡を持ってきたのでナブコの額の汗まで良く見えた。
21日、2泊したホテルを後にし、今日は今回の旅行のメイン、リラの僧院へ向かう。昨日降り積もった雪で町は真っ白。綺麗だ。 なんとなく中央ヨーロッパの寂しげな雰囲気が漂っている。寂しげなんだけど、しっとり落ち着いた雰囲気が私は好きだ。 途中、道路のあちこちに穴。 ぴーたは穴をよけながら、私は郊外の景色を眺める。
ソフィアは小さく、1日あれば十分見て回れる。モスクの裏ではミネラルウォーターをくみにペットボトルを持った人達でにぎわっていた。 首都の真ん中でペットボトルに水をくむってのがいいなぁと思った。大きな車もがんがん走っているけど、バスを待っている人たちも 大勢いる。都会の中に田舎くささが残る町っていい。安心する。
ただ、禁煙社会に慣れてしまった私に問題だったのは、煙草。レストランでも町でもぷかぷか、すーすー喫煙者が多い。
羊の群れ。羊飼いが羊を移動させていた。羊を追う犬も5匹ほどいて大活躍していた。 日本ではこういう光景をほとんど見た事がないから、何度見ても興奮する。
ソフィアのホテルから車を1時間50分ほど走らせて、リラの修道院到着。 ソフィアからは120km、リラの町からさらに19km。山道をくねくね登っていくと、目の前にぽんと入り口が現れる。 門をくぐるとパンフレットで見た僧院が目の前に現れる。大抵、パンフレットの写真はものすごく綺麗に写っていて 建物を見て、ちょっとがっかりすることが多いんだけど、リラの僧院は格別で、作り上げられた写真の美しさなんて一瞬にして 記憶の中から吹き飛ばされてしまう。

本当に綺麗。

スケッチをしたくなる美しさだ。ブルガリアの小学生はリラの僧院にきて、 丸一日スケッチをしたりするのかなぁ。いいなぁ。
フレスコ画。こういうのもひとつひとつ説明してもらえたら、きっと面白いんだろうなぁ。今回はガイドをつけずに 想像力を働かせて、じっくりと内部を見て回った。内部は撮影禁止で、僧侶がくるくると内部を歩き続けていた。 寒い一日だったから動かずにはいられなかったんだろうな。年配のおばあさんが椅子に座って、時々 小さくなったろうそくの処理をしていた。ところでろうそくも、フランスの教会とはちょっと違う。ろうそくがほそーく、長い。 日本のろうそくに似てるけど、長さがその1.5~2倍ある。

僧院内で泊まることもできるらしいが、上へ通じる階段は全部進入禁止のサイン。上からも眺めてみたかったな。 ちょっと残念。
ブルガリアの田舎にはこうして道路わきの草をむしゃむしゃ食べる馬がいる。いいなぁ。 田舎の川にはごみがいっぱい投げ捨てられていたり、家も朽ち果てていて、貧しい地域を思わせるけど、 あと10年もしたらがらんとかわってしまうかもしれない。リラの僧院は無料だったけど、そのうち入場料を払わないと内部が 見れなくなるかもしれない。じっくり2時間見学してから出発。車の中で昨日スーパーで買ったフルーツやパンを食べた。
リラの僧院からさらに1時間30分、温泉で有名な町サンダンスキーへ到着。泊まったホテルはなんと、5つ星。 ピリンパークホテルは2008年のベストホテルに選ばれたホテルだけあって、 本当に素晴らしかった。温泉街で周辺にも多くのホテルがあるが、このホテルの造りが素晴らしい。建物がぐるっとプールと囲む形で 建っていて、外部の建物が視界に入らないようになっている。 ホテル内のアレンジも素晴らしく、プールにジャグジー、サウナ、スチームサウナ、マッサージ。 リラックス設備が全て整っている。

翌朝、予約しておいたVIPマッサージの素晴らしかったこと。スチームサウナ10分、あかすり10分、 50分のアフリカンマッサージ。20分のジャグジーバス、30分のリラックスルーム。VIPだから全て個室。 ジャグジーなんて、ハート型。そこへ冷たいレモンの入ったお水と、熱い紅茶を持ってきてくれる。 十分満足して、ソフィアへ向けて出発。車を置いて、町からタクシーで空港へ。17:50ソフィアからウィーン経由、 ジュネーヴに着いたのは22:15。
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